名作エロゲ(90年代~00年代)を語らせてください! Vol.1

YU-NO

私はアニメとSFとマンガが好きです。
そして、少なからず「萌え」を理解できると自負しています。
ていうか独断偏見誤解覚悟で断言しましょう。
「萌え」がわからないやつは感受性に乏しい!!!!!
そんなわけでこのコーナーでは毎回、オタクアイテムの中でもアングラ、サブカルに分類されるであろうエロゲーを中心に私のオススメ作品を心に残ったゲーム中の名言をまじえて紹介していこうと思います。
私がもっぱらプレイしてきたのはストーリーが中心、いわゆるサウンドノベル形式のエロゲーです。
サウンドノベルってのはいわば画面でノベルを読むタイプのゲームのことで、一般系のゲームでは「かまいたちの夜」等が有名ですね。
映像(主に静止画)とBGM付きのノベルだと思ってください。
何がゲームたらしめているかといいますと、普通のノベルとは違って、話を読み進めていると途中に選択肢が複数回出てくるというあたりですかね。
その選択如何によってストーリーやエンディングが変わるわけです。
どのエンディングを迎えたかによって次回プレイ時に選択肢が増え、新たなストーリーが楽しめる場合もあります。
サウンドノベルに徹したゲームもありますが、中にはそれにプラスアルファ的な要素を組み込んだものもあります。(「さんまの名探偵」的にクリックしながら情報を集めたり)
ですがほとんどの場合選択肢を選んで読み進めていくというゲームがほとんどですね。
他にはアクションやシュミレーションが組み込まれているものもあります。
一般のゲームと何が違うんすか?と言われると、そこにエロと危険描写があるかないかでしょう。
事実、エロゲーのストーリーが秀逸な名作がエロシーンなどをカットされて一般ハードなどに移植されていたりします。
そういったゲームではストーリー中でのセックスシーン等があまり重要でない場合が多いです。
カットされても本質は変わらないでしょう。
しかし、中にはストーリーを語る上でそういった描写が必要な場合も当然あるかと思います。
映画などでもラブシーンは当然のようにあります。
そのシーンがストーリーをより深く語る上で重要な場合もあるでしょう。
文学において稚拙なエロシーンは要らないとは思いますが、セックス描写が必要な場合もあると言うのはお分かりいただけたでしょうか?
いや、言いたい事はわかりますよ?
映画と一緒にスンナということですよね?
もちろんエロゲーを一般的なゲームと分かちている最大の理由は、グラフィックがアニメ絵であるということ。
あの人外離れした絵に感情移入出来るか出来ないかは大きな壁であると言えるでしょう。
だがしかしよく考えてみて欲しい。
映像化された作品を観賞する時、人間はその映像を全て記号化されたものとして読み取っているのに過ぎないのですよ?
実写だろうがCGだろうがアニメだろうが、人間はその平面において点と線がどのように構成されているかを瞬時に読み取り、これまで学習してきた記憶と照らし合わせた上でその物体が何であるかを認識するわけです。
2次元に映し出された事象は全て視覚情報に過ぎないのです。
触って確認することが出来ないのですから。
つまり、その2次元体を「人間」であると認識できるのなら、それが実写であろうとCGであろうとアニメだろうと、その事象は「人間」に他ならないのです。
それが人間である限り感情移入できるのは当たり前の話なのですよ。
実写だろうがエロゲだろうがクソなモノはクソ、名作は名作。
ただし現実、3次元の物理法則の再現度でいえば実写の方が上なのは確実ですが…。
だからこそここで重要なのは感受性です。
アニメに感情移入できるかどうかはあなたの感受性がどれだけ奥深いかにかかっているのです。
というわけで一応確認しておきますが、ストーリーもろくに知らないのに、ジブリはOK、エヴァンゲリオンはギリOK、エロゲがNG、とするのがナンセンスなのはもうお分かりいただけてますよね?
アニメに感情移入できないほどの感受性ならば仕方が無いですが、もし感情移入できるのであればエロゲーの名作を体験していないのは損かもですよ、ということです。
さて、ごり押しの理論が皆さんの脳に浸透してきたところで話を元に戻します。
サウンドノベル形式のゲームの場合、何度も言いますように私はストーリーを一番重要視しています。
テキストですね。
さすがの私も萌え要素だけでは満足できないので、このストーリーが如何に私の琴線に触れるかどうかが重要なのです。
しかも全てのルートを攻略(読み進め)し、全てのエンディングに到達しないと真のエンディングを観ることが出来なかったりで、これが私の睡眠時間を著しく削るわけです。
そして忘れてはならないのは音楽。
「かまいたちの夜」も音楽が素晴らしかったですよね。
絵柄も重要だとは思います。
だってキャラの絵が全て「かまいたちの夜」調の影絵では萌えるものも萌えません。
しかし私は絵柄だけでエロゲをすることは無いですね。
そしてエロシーンも私にとってはあまり重要ではありません。
抜くのが目的で買うことはほとんど無いですから。
もちろん抜こうと思えば抜けるのでしょうが、そこは私にとってあまり重要ではないし、ストーリーの一部としてしか見れないというのが一番でかいですね。
例えばですが、「ノルウェイの森」の濡れ場のシーンで抜こうと思いますか?
「もちろん抜いたよ」という人がいたらごめんなさい。
なんしか私のプレイスタイルはそんな感じです。
というわけでここでは絵柄はとりあえず置いといて、ストーリーが素晴らしいと私が思う数々の名作をご紹介していきたいと思います。

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

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良くも悪くも私をこの世界に引き入れた作品です。
オリジナルは1996年に発売されたPC98版。
私がプレイしたのは翌年に発売されたセガサターン版(推奨年齢18歳以上)の方です。
何と言ってもこのゲームの魅力はA.D.M.S(アダムス)システム。(詳しくはWikipediaを見てね)
このシステムは当時も今も、あらゆるゲーム界の中で異彩を放つ最高傑作だと思います。
そしてそのシステムを支える壮大な世界観とSF理論。
はっきりいってこのゲームを未プレイのゆとり世代のオタクとは話をしたくありません。
しかしながら今現在Windows版を手に入れるのは結構困難。
あの時代に生まれていなかった子は不幸ですね。
相当に古いゲームなので、今やるとなるとテキスト周りのシステム面でテンポが悪いかもしれないです。

■名ゼリフ
「それを仮に名付けるとしたら、何と呼ぶと思う?」
「そうだな…この世の始まり、あるいは――『この世の果て』と呼ばれるかもな」

EVE burst error

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これもプレイしたのはサターン版。
古いゲームです。
二人の主人公視点を切り替えてプレイするマルチサイトシステムが目新しかったです。
これも超名作。
クリア時は涙で前が見えませんでした。
一週間は鬱状態から抜け出せませんでしたよ。
続編がいくつか出ていますが、手を出しちゃいけません。
これだけやりましょう。
現在、プレステ2版が出ているようなのでそちらでも可。
続編は、絶対にやらないでください。
いいですね?

■名ゼリフ
「ねぇ、笑ってよ。そしたら…私、幸せになれる」

黒の断章 -THE LITERARY FRAGMENT-

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都内某所。入居者数がそろわないままの不景気なマンション。互いの顔さえ知らぬ入居者達。
突如起こった一家惨殺事件。
好奇心から事件に巻き込まれる探偵、涼崎(すずさき)と草薙(クサナギ)。
そこには何の関連も――あるはずが無かった。

渋い。
渋すぎる。
クトゥルー神話をモチーフとした探偵モノです。
クトゥルーに関する知識が無くても楽しめると思います。
ハードボイルドでオカルティックな話が大好きな人は迷わずGO!
■名ゼリフ
「雨の日は、みんな地面を見るのね・・・」

■ Esの方程式 -Wo Es war,soll Ich werden.-

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前作『黒の断章』での事件から一ヶ月。 事件は草薙のかつての同僚、山崎聡美・沢村人志両名の『二ヵ所同時刻自殺』という奇妙な現象でその鈍色(にびいろ)の幕を開いた。
――カンカンカンカンカンカン―― 事件を追うにつれて色濃く浮かび上がる過去の影。 そして響く踏切の音。
かつて候補生として警視庁の企画した心理分析官制度導入へ参加していた元精神科医の探偵、草薙の過去に関わる3年前の事件。
全てはそこへ辿りつく。 さらに――神と奉り上げられた自閉症の少年、鵺野の存在へと。
小さな漁村の奇妙な信仰『雲頭様(ワンズサマ)』とは?
その村を襲った11年前の村民9名の虐殺事件とは? そして――草薙の過去とは?

上記の「黒の断章」の続編。
とはいっても今回はクトゥルー色が弱くなっていて、代わりに心理学的表現が色濃くなっています。
量子論も絡めてきて、そっち方面好きには割とたまらない内容になっております。
ちなみにこのシリーズの3作品目のタイトル「人工失楽園 -Paradise Lost-」(タイトル最高!)なるものが制作されていたようですが、色々あって現在制作休止状態。
多分オジャンかなあ…残念です。
■名ゼリフ
「セックスはぜんぶじゃないよ?
誰とでも、何回でもできるもん。でも…」
「でも?」
「…殺されるのは、一回。
それが、好きな人にならなおさら…最高、でしょ?」

Ever17 -the out of infinity-

B001N2LZ0I

時は2017年5月1日。海中に建設された海洋テーマパークLeMU(レミュウ)で事故が発生。外壁の一部が崩壊し、海水が流入。7人の男女が閉じこめられた。
隔壁の閉鎖により一時的には助かったものの、LeMUのメインコンピュータがはじき出した完全圧潰までの時間は119時間。
脱出のための試行錯誤が繰り返されるなか、LeMUの圧潰は次第に進んでゆく。このような逼迫した状況で、さらには未知のウイルスの脅威が彼らに迫る。そして、次第に姿を見せ始める事件の謎。
はたして彼らは、この状況から生き延び、脱出することができるのか。

この作品はエロゲーではありません。
プレステ2とドリームキャストで発売された一般作品です。
一見普通のサスペンス調の恋愛アドベンチャーですが。
はっきり言いましょう。
この作品は神ゲームです。
ゲームであるからこそ成し遂げられた、ある一つの最高到達点です。
全てのシナリオを攻略すると真のシナリオルートにいけるのですが、そのルートこそがこのゲームの真髄。
それまでのシナリオは全て前振りであるといっても過言ではないでしょう。
カイザーソゼが裸足で逃げ出す程の驚愕をあなたに与えることは間違いないです。
私は打ち震えました。
私はゲームをしていて鳥肌が立ったのはこれが初めてです。
悲しさとかうれしさとかそんな感傷ではなく、この演出、プロットそのものに感涙しました。
とりあえず、プレイしてみてください。
最後まで絶対に。
絶対に後悔させません。
間違いないです。

■名ゼリフ
「命は欲望の塊
生命は、他の生命の犠牲によって成り立つ
牛を殺し、豚を殺し、鳥を殺し、魚を殺し、植物を殺し
そうしなければ人は生き続けることができない
食欲とはすなわち、殺戮本能の源
睡眠欲は怠惰のあかし
卑猥で淫ら、醜悪なる交わりこそが、性欲の発露
あらゆる生命活動に伴う欲望はけがらわしい
欲望なくして生命を維持することはできない
清廉潔白な命なんて存在しないのよ
つまり……命は、それが存在した時点で、既に汚濁にまみれているの」

AIR

B0007Z62QO

さすらいの人形遣いの青年が、海辺の田舎町で偶然出会った少女達と紡ぐひと夏の物語である。
現代が舞台のDREAM編、千年前の夏を描いたSUMMER編、再び現代に戻り千年目の夏を描いたAIR編の三部構成である。

これは超有名。
この作品を知らないオタクははっきり言ってモグリである。
keyというメーカーが手がけたこの作品は、前作のkanonに続いていわゆる「泣きゲー」の代名詞となっています。
この作品で描かれるのは一貫して「家族愛」です。
これで泣けないやつは人間じゃないです。
くさいですが。
だからこそ泣けるのでしょう。
オープニングテーマを飾る「鳥の詩」はエロゲー界屈指の名曲と名高く、「もうこれが国家でいいや」という意見がオタクの間での定説であります。
ともに紹介したいのがTVアニメ版airです。
制作は京都アニメーション
TVアニメとは思えないほどのクオリティの高さはさすが京都アニメーションといったところでしょうか。
原作にも忠実で、ゲームを気にいった人はこちらも必見です。

■名ゼリフ
「もう…ゴールしてもいいよね…」

家族計画

B0007QC2US

司が拾った中華系の女の子、春花。
彼女と二人で生活を始めた矢先に押しかけてきた謎の男、寛。
いつの間にやらアパートを追い出され、更に流浪の少女末莉と、自殺未遂の女性、真澄を従えた一行。
そして、一軒の暖かそうな古い一戸建てを見つける。
その家の所有権を主張する青葉と、司のかつての同級生、準を加えて、寛の提案する「家族計画」がいよいよ始動する!

これも傑作です。
評価もかなり高い。
決して計画的に避妊をしたりしなかったりするゲームではございません。
これもテーマは家族愛ですね。
笑いあり、泣きありでとてもテンポのいい内容だと思います。
ぜひプレイしましょう。

■名ゼリフ
「いたるところに欺瞞と猫かぶりと人殺しと毒殺と偽りの誓いと裏切りがある。ただひとつの純粋な場所は、汚れなく人間性に宿るわれらの愛だけだ」( * 元ネタは「シラー」の格言)

CROSS†CHANNEL

B000A8SYNC

国家が実施する試験で「適応係数」が高いと判定された生徒を集めて「隔離」する群青学院。主人公の黒須太一は放送部に所属し、そこで得た仲間たちとの楽しい時を送っていた。
しかし、ともに時間を過ごす中、それぞれ心に歪みを抱えたメンバーたちの間には亀裂が生まれ、あるときを境にそれは決定的な破綻となり、「放送部」は断絶してしまう。
太一が起死回生を賭けて望んだ合宿も失敗に終わり、心中がバラバラの状態で街に帰還する放送部メンバー。しかし、そんな彼らを迎えたのは、生物の存在が消え、常軌を逸して静かになった街だった。
「世界で八人だけの人類」になるという異常な状況下で、それぞれの歪みを顕にし始める部活メンバー。バラバラの心中はそのまま彼らを迷走させ、もはや部活などできる状態ではなく、唯一部長の宮澄見里だけが夏休みの課題であるラジオ放送用のアンテナを組み立てる活動を行っている状態であった。
そんなある日、ひょんなことから町はずれの祠にあった「ノート」を発見した太一は、人類の存在しないこの世界が1週間単位でループしていることを知る。
閉じた世界とループする一週間の中、太一は仲間たちとふれあい、衝突し、そして和解していく。
その果てで彼は、自分自身と向き合い、ひとつの決断を下す。

ループ、並行世界を描いた私の好むタイプのストーリーです。
先に言っておきますが、この作品はへタレドラマや小説にありがちな「バラバラだった部員達の心が、共に試練を乗り越えていく過程で結束を固めていく」なんてハートフルなストーリーではありません。
人間はそんな簡単な生き物ではないし、世界はもっと残酷なんですよ?
あなたが聖人君子などではないように、私も、彼も、彼女も打算しながら生きています。
あなたとわたしは限りなく近づく事はできても永遠に交わることは無いのです。
それを語っているからこその名作たりき所以です。
誰にでも作れそうな2番3番煎じのへタレ作品で無いことは私が保証します。
良い作品ですよ。
すべてクリアした後にはここへ行ってみて下さい。
本編没シナリオのうちの一つです。
真相に近づけるかと思います。

■名ゼリフ
「なあ、ひとつ質問なんだけど・・・どうして今すぐにでも死なないんだ?」
■名ゼリフもう一個
「おまえはけっこう健全だから……わからないだろうけど
意志とは関係ないんだ……
……私たちは、自動的なんだよ
そういう状況が来たら、こう反応するしかない
決まっているんだよ
どんな愛があっても、絆があっても、関係ない
脳の真ん中あたりがそうさせるんだ
理性じゃ制御できない
――だから、大好きなのに、壊してしまうことがあるんだ」

沙耶の唄

B0000V68BY

『沙耶の唄』物語り
爛れてゆく。何もかもが歪み、爛れてゆく
交通事故で生死の境をさまよった匂坂郁紀は、
いつしか独り孤独に、悪夢に囚われたまま生きるようになっていた。
彼に親しい者たちが異変に気付き、
救いの手を差し伸べようにも、
そんな 友人たちの声は決して郁紀に届かない。
そんな郁紀の前に、
一人の謎の少女が現れたとき、彼の狂気は次第に世界を
侵蝕しはじめる。

ここらで息抜きに18禁の醍醐味である’グロイ’ゲームというものをご紹介しましょう。
といってもどうしようも救いが無いほど極悪なゲームではありません。
とらえようによっては純愛文学です。
私もそのようにとらえています。
ちなみにこのゲーム、タイトル画面のスタートボタンを押した瞬間に度肝を抜かれるので覚悟しておいてくださいね。
ストーリー自体はとても短く、選択肢は2つ。
エンディングは3つしかありません。
3時間もあればコンプリートできるでしょう。
短いですがとてもいい作品だと思います。
ストーリーもさながら、肉の描写が素晴らしい。
全体的に非常に肉肉しい仕上がりとなっております。
3Dから描き起こされた美しい肉片の数々をご堪能ください。
エロ描写もストーリー上必要な例ですね。
こういった独特のエログロな雰囲気はエロゲでしか味わえないと思うので、グロ描写に抵抗がなければぜひプレイしてみてください。
あ、何回も言いますけど、これは純愛モノですよ?
どうしようもなく救いが無い極悪なゲームはまた今度の機会にご紹介しますのでお楽しみに!

■名ゼリフ
「人でないモノを愛した男は、
最後には自分が人間であることを辞めて、恋を成就させるんだ。
ハッピーエンドだよ。だろう?」

君が望む永遠

B0010Y92N6

白陵大付属柊学園3年生の鳴海孝之は、受験生でありながら特に進路も決まらずにいた。
親友の「平慎二」と「速瀬水月」はそれぞれの目標に向かって頑張っていた。そんな2人を見て徐々に焦りを感じる孝之だったが、ただ周囲に流されながらダラダラと日々を過ごしていた。
ある日、慎二に付き合って本屋に寄った孝之だったが、そこで同級生の内気な女の子と出会う。
その数日後、夏祭りに呼ばれた孝之と慎二。2人の前に現れたのは、慎二と孝之が本屋で出会った女の子、水月の親友である「涼宮遙」であった。それ以降、水月は必死に遙を3人の輪の中に加えようとするが、孝之は自分を避けようとする遙の仕草に苛立ちを募らせていく。
そんなある日、水月に呼び出され学園裏の丘に向かった孝之だが、待っていたのは水月ではなく遙だった。そこで孝之は突然、遙に好きだと告白される。ただ彼女を傷つけることを恐れた孝之は、その告白を受けてしまう。
そして運命の歯車が回りはじめる―――。

鬱ゲー代表格。
恋愛ドロドロヘドロ劇場です。
はっきり言ってへこみます。
ベコベコに。
主人公がウジウジですごい腹立ちます。
ヌルイ恋愛シュミレーションへのアンチテーゼ。
■名ゼリフ
「時間が一番残酷で…・優しい」

マブラヴ

B0013B07TO

大きく分けて、2つのストーリーから成り立っている。「EXTRA」編は柊学園3年生の白銀武と、幼馴染の「鑑純夏」、突然転がり込んできた「御剣冥夜」、個性的なクラスメイトなどとの学園ドタバタコメディー。「UNLIMITED」編ではある日、目が覚めると価値観の大きく異なる世界に放り出された白銀武が、その世界での生活を描くもう一つの物語。
当初両方をプレイすることは出来ず、「EXTRA」編で特定条件を満たすと、「UNLIMITED」編をプレイすることが出来る。
Wikipediaより

これも超有名なタイトル。
同じメーカーの作品である「君が望む永遠」と舞台が一緒で、そのネタも随所に盛り込まれているので先に「君が望む永遠」をプレイしたほうがより楽しめるかもしれません。
「EXTRA」編で描かれる超王道ラブコメ路線とは打って変わって「UNLIMITED」編はシリアス一辺倒。
そしてこの「UNLIMITED」編の存在こそがこの作品をビッグタイトルにしている所以でしょう。
しかしながら「UNLIMITED」編はこの作品中では完結しないんです。
その続きは次回作であるマブラヴ オルタネイティヴに引き継がれることになります。
おそらく開発が間に合わなかったためと思われます。
まあある意味この「引き」も商業的な成功につながったかなと思います。
でもできることなら一つの作品の中で完結して欲しかったですが。
萌えと燃えの両方を楽しめる今作品ですが、私のオススメはもちろん「UNLIMITED」編。
熱い!熱いぜ!!
この世界で人類は地球外起源種「BETA」と呼ばれるものと戦争の真っ最中です。
まあ要するに宇宙人とドンパチやってるわけですが、敵の数は圧倒的で正体もほぼわかっていません。
人類はどうしようもないほど劣勢。
人口は減りに減らされ、敵と戦うべき軍隊の人員はほとんど女性と子供。
なぜなら男性は兵隊としてこれまでの戦争でほとんど死んでしまったからです。
なりふり構っていられないほど人類は追い詰められているのです。
希望の全く無いこの世界で主人公はどうあがくのか?
そして舞台はマブラヴ オルタネイティヴへ。

マブラヴ オルタネイティヴ

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2001年10月22日、主人公・白銀武は目が覚めると『並列世界』に放り出されていた。そこは数十年に渡る地球外起源種「BETA」との戦いで朽ち果てた柊町であった。何もかもが違う世界で成行きで国連軍に入隊した武は、その運命に翻弄されながら対BETAの切り札ともいえる人類救済計画「オルタネイティヴ4」に関る国連軍衛士として仲間と共に戦い続けた。そして3年後…(ここまで前作「マブラヴ」UNLIMITED編)
目覚めるとそこは自宅だった。『元の世界』に戻れたと浮かれていた武だったが、家の外には3年前に見た光景が広がっていた。カレンダーは2001年10月22日。武はタイムスリップしただけだったことに落胆していたが、未来を知っている唯一の人間として「オルタネイティヴ4」を遂行させるべく、国連軍横浜基地の門戸を叩く事を決意した。再び207部隊に編入した武は、3年間の軍事経験と未来の記憶、人並みならぬ覚悟だけでたった一人、戦いに望む。
残された時間はあと2ヶ月。果たして武は未来を変える事ができるのか。そして人類はBETAに勝利することができるのか―――。

ここ最近で最高の出来です。
「マブラヴ」UNLIMITED編の続きというだけあって、攻略ルートは一つのみ。
エンディングも一つです。
選択肢もほとんどありません。
なんしかもうやれとしか言うことがありません。
練りに練りこまれたストーリー、細かい演出は逸品。
熱い。
まあなんしか熱い。
クライマックスあたり、ちょっとある意味やりすぎではとも思いましたが…。
私は寝る時間も忘れて一気にやりました。
ていうかこれまでに3回はプレイしました。
それくらい面白いです。


名ゼリフ
「人類を無礼るな!!」
名ゼリフもう一個
「まりも、見て御覧なさい。あんたの子供たちが、行くわ」
名演説
「先のBETA襲撃により、我が横浜基地は致命的とも言える大損害を被ってしまった
奮戦虚しく、多くの命と貴重な装備が失われ、正に精も根も尽き果てんばかりであった
だが・・・・・・見渡してみるがいい
この死せる大地に在っても尚、逞しく花咲かせし正門の桜のごとく、
甦りつつある我等が寄る辺を
傍らに立つ戦友を見るがいい。
この危局に際して尚、その眼に激しく燃え立つ気焔を
我等を突き動かすものは何か。
満身創痍の我等が何故再び立つのか――
それは、全身全霊を捧げ絶望に立ち向かう事こそが、生ある者に課せられた責務であり、
人類の勝利に殉じた輩への礼儀であると心得ているからに他ならない
大地に眠る者達の声を聞け
海に果てた者達の声を聞け
空に散った者達の声を聞け
彼らの悲願に報いる刻が来た
そして今、若者達が旅立つ
鬼籍に入った輩と、我等の悲願を一身に背負い、孤立無援の敵地に赴こうとしているのだ
歴史が彼等に脚光を浴びせる事が無くとも
我等は刻みつけよう
名を明かす事すら許されぬ彼等の高潔を、我等の魂に刻み付けるのだ
旅立つ若者たちよ
諸君に戦う術しか教えられなかった我等を許すな
諸君を戦場に送り出す我等の無能を許すな
願わくば、諸君の挺身が、若者を戦場に送る事無き世の礎とならん事を」
パウル・ラダビノッド司令の演説より
↓ネタバレ注意!未プレイの人は絶対見ないように!!マジで!!!

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疲れてきたので「つづく。」

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