DTMコトハジメ ~DAWって何?編その1~

JUNK blog – sound & recording Archive

今回からはデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)についてまとめていきたいと思います。
業務用専用機も無くはないのですが、今のご時世はPCベースで行うのが主なのでここではPCベースのDAWを取り扱います。
DAWとは言わば音楽の総合政策環境です。
それさえあれば作曲、レコーディング、マスタリングまでこなせるという代物です。
MIDIシーケンス、マルチトラックレコード、波形編集、ミキシング、等の作業を一つのプロジェクト内で完結できるわけです。
バンドマンには「打ち込みもできてエフェクトもかけられるMTRみたいなもんだよ!」と言えばわかりやすいでしょうか。
なお最近のDAWではこれらの編集を元ファイルに対し全て非破壊で行えます。
どれだけいじくりまわそうが気に入らなければすぐにリセットできちゃうわけですね。
わお!
DAWを語る上で外せないのは90年代初頭に登場した「Pro Tools」でしょう。
このトラック数に縛られない非破壊編集環境の登場は音楽にとっては目覚しい変革でした。
何しろ何回ミスっても前回のテイクが消えないのです。(アナログMTRは上書きオンリー)
それまで一発勝負だったレコーディングはPro Toolsの登場によって意味合いすら変わってしまったとも言えます。
まあその環境に甘えるミュージシャンが後々続々と現れるとは当時誰も予想できなかったでしょうけどねwww
なんしかみんな「Pro Toolsやべえやべえまじやべえ!」としか言ってなかったですからヽ(´ー`)ノ
こうしてそれまでの古典的なアナログレコーディングはこのPro Toolsのデジタル録音にとって変わっていきました。
それとともにアナログレコーディングしかできないおっさんエンジニア達は次々と仕事を失っていったわけです\(^o^)/
ここで触れておきたいのはDSPの存在です。
当時のPC(Mac)のCPUは今のCPUに比べるとかなり貧弱で、CD品質のデジタルオーディオ編集に単独では耐えられませんでした。
そのためPro Toolsは専用のDSPカードに音声処理の演算を任せることによってオーディオ編集を可能としていました。
このDSPカードの数が、処理できる能力とイコールだったわけです。
当時のDAWはハードとソフトの中間くらいの位置づけでしたね。
価格もそれなりにしました。
なのでまだ個人で持つには敷居が高かったように感じます。
今ではCPUの処理能力が格段に向上したことにより、このようなDSPに頼らずとも音声処理がCPUネイティブで完結できるようになりましたね。
良い時代になったものです。
何しろ価格が格段に安い!(・∀・)
今日はここまで。
次回は今買えるDAW、それぞれの特徴について詳しくみていきたいと思いますヽ(´ー`)ノ

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