「ファニーゲームU.S.A.」と「マーターズ」観ました。感想など。(若干ネタバレ有り)

昨日は映画DVDを2本観ました。
1本目は「ファニーゲームU.S.A.」。

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1997年カンヌに出品されあまりの衝撃的な展開に途中で席を立つ人が続出した「ファニーゲーム」という映画のリメイクです。

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監督も同じです。
旧作とカメラワーク、セリフ、脚本、ほとんど同じという今作。
観た人殆どが胸糞悪いという評価を下す旧作に負けず劣らずの出来となっております。

【ストーリー】
湖畔の別荘で夏のバカンスを楽しむ3人家族の前に現れた招かれざる客―。
それは純白の手袋をし、純白のポロシャツに素足を晒した2人の美青年だった。
隣家の遣いと称して現れた彼らは、最初は礼儀正しく振舞うが、徐々にじわじわと冷酷で残忍な本性を露わにしていく・・・。
やがて彼らが始める理不尽な“ゲーム”。
何の罪もない、愛に満ちた家庭が純正暴力へと晒される。彼らにはなす術はないのだろうか。
タイムリミットの朝。ゲームの覇者となり生き残ったのはいったい誰なのか・・・?!

パッと見好青年な二人組が何の変哲もない3人家族をゲームの要領で惨殺する、というありきたりな内容なのですがこれがとても無慈悲な感じで…。
直接的な暴力描写はありませんが、観る人が想像する最悪の予想図がそのまま映し出されていきます。
決してグロくはなく、いやーな感じの抑圧された空間描写がゆっくりと、とてもゆっくりと行われていくので、観る人によってはかなり不快に感じてしまうかもしれません。
めっちゃマゾいです。
このあたりが胸糞悪いという評価を受けている所以でしょう。

いや~しかし登場人物の行動が隙だらけなのはわざとなんですかね?
必死にならないとゲームには勝てないんだよ?というメッセージでしょうか。
裕福で平和ボケした幸せな家族が特に何の理由もなく(実際にはあるのですがまあどっちにしても殺されるんでしょうしw)ぶっ殺されるのは観てて気持ち良…ゲフンゲフン…悪いものですね。
見所としては1人目が殺されて放置された被害者家族の行動、特に直後の長映しの場面でしょうか。
俳優さんたちの演技が素晴らしいかと思います。

ラストはあっさりと。
後味悪いという人がほとんどですが僕は綺麗に終わったと思います。
最初に打ち出したゲームの勝敗もはっきりと分かりますし。
一言言いたいとすれば…「君等ちょっと寝たほうがいいんじゃない?www」

2本目はマーターズ。

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こっちも予告編あるんですけど…ネタバレが過ぎるので載せません。
文字のネタバレと映像のネタバレは一線を画すほどの違いがありますよね…。
てか予告編を作った人は馬鹿なの?アホなの?

[STORY]1970年初頭のフランス。少女リュシーが、傷だらけの衰弱しきった姿で路上を彷徨っているところを発見される。何者かの手で廃墟に監禁され、長時間拷問と虐待を受けた彼女は激しいショック状態にあり、自力で脱出したこと以外は一切、事件の詳細を語ろうとしない。リュシーに性虐待の痕跡はなく、犯人の正体も動機も不明。一体、誰が?なぜ惨い仕打ちを・・・?施設に収容されたリュシーは、同じ年頃の少女アンナの献身的な介護で、平穏な日常を取り戻してゆく。だが、リュシーは気づいていた。夜の闇に身を潜め、自分をつけ狙う、おぞましい者が存在することを。

一応フレンチホラーに分類されるであろう今作。
まあ前半はそうなんですけど…後半は監禁拷問虐待のオンパレードですのでただのホラーと思って観ることなかれ。
ギニーピッグになんかそれっぽい理由、ストーリーを付けたらこうなるのかな…?
何箇所か「うわっ」って口に出してしまうくらいのグロシーンはありますが、全体が超グログロってわけでもないのでそのへんはご安心を(?)
個人的には落ち武者少女(失礼w)の仮面外すあたりとか結構クるものがありましたね…。
見所は…やっぱアレですね。
朝食を楽しんでいた一見普通の家族がアレされるシーンですね。
これは観ていてとてもスカっとし…ゲフンゲフン…衝撃的でした。
まずテンポ、スピード感が良い!
名シーンかと。
あとは落ち武者少女の登場シーンとか後半マドモアゼルがアンナに写真を見せるシーンとかは狂気を感じられて良かったです。
オチは…かなり不完全燃焼感が…。
ある意味勧善懲悪?
つーか臨死体験との違い明確に説明してくださいよ…。

てなわけで後半は若干失速感否めませんでした。
拷問つってもほぼ殴られてるだけですし。
マゾ度でいえばファニーゲームの方がよっぽどマゾいかと。

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