予算規模がまるきり違います。

予算規模がまるきり違います。この前ドイツに行ったら、(ドイツの演劇関係者が)どうして国(ドイツ)は国家予算の7%しか(芸術関連予算を)出さないのか、なぜ10%にしないのか、と騒いでいる。日本だと国家予算の10%といったら、べらぼーな金額になるでしょう。ドイツでは、政府が7%の予算を削減しようとしていると怒ってるわけですよ。日本の芸術関連予算は0.1%ぐらいだと思います。日本の国家予算が今年度82兆円ですから、7%と言ったら5兆円から6兆円ぐらいになってしまいますよね。文化庁の予算がいま年間1000億円ちょっとですから、全然レベルが違う。桁外れです。パレスチナから今年、劇団を招きましたが、彼らはよく調べていて、日本の文化関係者が苦しいことは知っている。なぜアーチストは立ち上がらないのかというんです。ぐうの音も出ません。
  あと文化庁のお金の出し方がヨーロッパなどと違います。ヨーロッパの場合は劇場やフェスティバルにお金が出て、そこがアーチストを雇用することでお金が行き渡る仕組みです。日本も公共事業では工事担当の企業にお金が出て、それが雇用された人たちに流れて経済効果が高まることになりますが、日本の文化行政は、末端に直接お金が出てしまう。劇団や芸術家単位になるんです。これでは経済効果も生まれません。文化庁の問題というより、芸術団体の問題、アート側の問題です。
(Via インタビューランド #3  市村作知雄)

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